退職の挨拶

みなさま,ご無沙汰しております。池之上です。

私事で恐縮ですが,今年度いっぱいで有明高専を退職することになりました。大学院修士課程を修了後,有明高専に着任し,今年度で20年目となりました。これまで多くの教職員の方々にご指導いただき,そして,多くの学生に支えられて,教員として少しは成長することができたのではないかと思っております。ありがとうございました。

4月からは工学分野から少し離れて,データサイエンス関係の教育を行う予定です。落ち着きましたらまたこちらでご報告させていただきたいと思います。

それでは,みなさんの今後の活躍を期待しております。

令和4年3月29日

執筆出版しました

 鷹林です。

 この度、分担著書として、技術情報協会より「ラマン分光スペクトルデータ解析事例集」を出版しました。第8章第3節「ラマン分光法によるダイヤモンドライクカーボンの化学構造解析」を執筆しました。

 私の研究では、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)という非晶質(アモルファス)炭素材料の成膜・化学構造解析・デバイス応用を行っています。DLCは、皆さんの身近で使われています。低摩擦製を活かした固体潤滑剤として、ハードディスクや金型への表面コーティングが有名です。近年では炭素質からの生体親和性を活かして、血管拡張ステントや歯科インプラントなどの生体内医療材料への表面コーティングが期待されています。

 本書は、一連の研究の中の化学構造解析に該当します。化学なので、エネルギーコースの人達にはちょっと馴染みが薄いかもしれませんが、電気を使って材料創製をしています。

 DLCの成膜は、プラズマを用いたプラズマCVDで行っています。プラズマは、放電を起こして生成させます。これは5年生と専攻科で学ぶので、縁がない人が多いと思います。しかしプラズマは強電分野だけでなく、トランジスタや集積回路を製造する弱電半導体プロセスには欠かせないものです。

 なお本研究に関しては、ちょっと遡りますが、昨年11月に「公益財団法人吉田学術教育振興会」より、研究助成を受けました。有明高専としては、平成17 (2005)年度の現情報システムコース 原 武嗣先生以来16年振りの助成となります。

贈呈式の写真です。前列右端が鷹林です。

以上、ご興味ございましたら幸いです。

名誉教授称号の授与式がありました

令和2年8月19日(水),今年3月に定年でご退職されました泉勝弘先生の名誉教授称号の授与式がありました。長年にわたり有明高専の発展にご尽力いただいた功績を称えたものです。

泉先生,おめでとうございました \(^o^)/

これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。<(_ _)>

(現在,嘱託教授として泉先生には引き続き専門授業を受け持っていただいております。)