退職の挨拶

みなさま,ご無沙汰しております。池之上です。

私事で恐縮ですが,今年度いっぱいで有明高専を退職することになりました。大学院修士課程を修了後,有明高専に着任し,今年度で20年目となりました。これまで多くの教職員の方々にご指導いただき,そして,多くの学生に支えられて,教員として少しは成長することができたのではないかと思っております。ありがとうございました。

4月からは工学分野から少し離れて,データサイエンス関係の教育を行う予定です。落ち着きましたらまたこちらでご報告させていただきたいと思います。

それでは,みなさんの今後の活躍を期待しております。

令和4年3月29日

5E卒業研究発表会(2/15)

2022年に入ってからの新型コロナウィルス感染症の感染拡大の影響で,卒業研究関係のスケジュール変更を余儀なくされ,今年度の卒業研究発表会は「学年末試験後」の2/15(火)に2グループに分かれて実施することになりました。
(数年前,寒波の影響で大牟田市内が断水した際も,2グループに分かれて実施しましたね。今回は2回目の試みでしょうか。)

遠隔授業や試験勉強などのなか,各自時間を見つけて準備を行い,各研究の最終報告を行うことができました。中間発表と同様,発表に対しての質問も多く,良い卒業研究発表会になったと思います。このような状況下で卒業研究をやり遂げた経験は,一生の宝物になると思います。将来,「自分たちの卒業研究は新型コロナウィルス感染症の影響を受けたねー」「そーだったねー」と思い出してください。

今回の卒業研究を通して得られた知識・経験を大切にして,そして,自信を持って,前に進んでください。皆さんの今後の活躍を期待しています!

5E卒業研究中間発表(10/14,10/19)

10/14(木)と19(火)の両日午後,視聴覚室にて,5E卒業研究の中間発表会を開催しました。時間のない中でしたがしっかりと準備をして,各研究の報告をしてくれました。発表に対しての質問も多く,良い発表会になったのではないでしょうか。中間発表を通して,現時点での研究の進捗状況把握や今後やるべき課題の再認識などに繋げて欲しいと思います。

4年生も(一部の発表ですが,)聴講しました。そろそろ4年生も卒研室に配属となります。研究室選択の参考にしてほしいと思います。

5年生のみなさん,最終発表&卒業論文作成に向けて,スケジュール管理をしっかりとして,より良い研究を進めていきましょう!

「公益財団法人クリタ水・環境科学振興財団」から研究助成を頂くことになりました!

池之上です。久しぶりの投稿となります。皆様,いかがお過ごしでしょうか。

さて,タイトルの通り,公益財団法人クリタ水・環境科学振興財団の2021年度国内研究助成に採択していただきました。

テーマ名:細菌叢-生物叢の関連解析による新規河川環境評価:正準相関分析を用いたキーストーン種同定アルゴリズム
※本研究は,CLコース内田准教授との共同研究です。CL学生(含,卒業生)にも協力していただいてます。いつもご協力ありがとうございます。

ICTや計測技術の飛躍的発展に伴い,現代はデータの時代となり,多様で膨大なデータが日々生成・蓄積されています。これらのデータを分析し,効果的に活用できれば,新たな価値の創出に繋がると期待されており,データ分析・利活用の方法論である「データサイエンス」の重要性が認識されるようになってきました(「データサイエンティスト」が社会の様々な分野で求められています!)。

私の専門分野は「制御工学」「システム同定(統計的モデリング法)」という分野ですが,これらはデータに関連した数理分野であり,データサイエンスとの親和性が非常に高い分野です。
※池之上研究室では,データサイエンスに関連した分野(データ分析・機械学習・深層学習・人工知能)の研究も行ってます。

今回採択して頂いた研究課題は,私の専門分野に関係ないように見えますが,実は「データ分析」に関する研究です。河川の環境DNA分析による細菌叢と生物叢の挙動データを用いて,各叢に影響を及ぼすキーストーン種を同定するアルゴリズムを開発し,その結果を新たな河川環境評価に繋げ,水環境保全への貢献を目指すチャレンジングな研究です。

「データ(=細菌叢と生物叢の挙動データ)」「分析・活用(=各叢に影響を及ぼすキーストン種を同定)」して,「新たな価値を創出(=新規河川評価法の創出・水環境保全への貢献)」する。
まさに,「データサイエンス」の研究ですね!

財団関係の皆様に感謝申し上げます。